で、世界最強製品にノミネートさせていただいたのは、「貝印 匠創 替刃式 ピーラー 3点セット (ワイドタイプ)」ってのと、「和田商店 NEWプロピーラー3点セット」の2点です。はい。ばっちり競合製品です。そして、ピーラーの中でも1番2番を争うお値段w。どっちが世界最強なのか、知りたくないですかw?
(2014年7月7日追記)なんと、和田商店さんが3点セットの販売をやめちゃいました。あと、和田商店で太千切りの刃の生産が終了したとのうわさが・・・。こうなっちゃうと勝負の行方はいったん迷宮入りさせたほうがよいのか激しく悩みました・・・(嘘w)。
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カタログスペックでは互角
ってことで、まずはそれぞれの製品を並べてみましょうか。世界最強製品候補その1
・ブランド :貝印
・製品名 :匠創 替刃式 ピーラー 3点セット (ワイドタイプ)
・刃その1 :スライス刃
・刃その2 :千切り刃
・刃その3 :セレーション刃(ソフトスキン用)
・材質(刃) :ステンレス刃物鋼
・材質(本体):18-8ステンレス(取手内部はABS樹脂)
・材質(キャップ):ポリプロピレン
・本体サイズ :215×114×23mm
・重量 :?g
・価格 :3,675円(5%税込)
・掲載ページ :貝印のピーラーのラインナップを調査
・実売価格は?:
世界最強製品候補その2
・製品名 :和田商店 NEWプロピーラー3点セット
・内容 :本体+通常刃+細千刃+太千刃
・材質(刃) :13CRステンレス(焼入処理済)
・材質(本体):18-8ステンレス
・材質(カバー):ABS樹脂
・本体サイズ :175×100×24mm
・重量 :?g
・価格 :3,980円(5%税込)
・萌え度 :★★★★★
・一言コメント:これ、正直に世界最強ピーラーですw。
・二言コメント:セット販売がなくなってしまった・・・
・三言コメント:しかも太千切りの刃も生産終了って・・・
・実売価格は?:
この2つの製品はほんとに評価が難しかったです。というのも、カタログスペックではなかなか差が出てこないんですよねぇ。ま、スペック比較で差分を見るとこんな感じですので、金額スペックの差から匠創に分があるように見えますかね。
・形状スペック(全体)・・・強いて言うなら匠創のほうが長くて大きいってこと
・材質スペック(刃) ・・・どちらもステンレスだけど、プロピーラーがやや良い
・材質スペック(取手)・・・強いて言うなら匠創のほうは樹脂を入れてるってこと
・金額スペック ・・・匠創の実売が下がることを考えると和田商店のほうが高い
んが。ちょっと細かい話も入れると、レビューのポイントは3つあります。それは「刃物」と「衛生対策」、そして、「取っ手デザイン」です。
刃物はNEWプロピーラーが「いいね!」
この説明、は?ですよね。もったいない・・・。これだと、「へぇ、なんとなくいいんだろな、よくわかんないけどw」ってなっちゃいますよね。ってことで僕が翻訳します。あ、ちなみに、銅って全く登場しないので無視してください。鋼の間違いね。
「いいね!」のポイントが二つあって、それは材質と加工。こういう製品って刃を研ぐことができないので、できるだけ長切れするはものであってほしいんですよね。で、そのためには、ある程度固い刃物じゃないとダメで、かつ、丈夫な刃先じゃないとダメなんです。それを考えて作ってくれてるのがこのNEWプロピーラーのハイカーボンステンレス銅w。
・固い刃物・・・ステンレスって鉄でできてます。で、鉄だけじゃなくて炭素を混ぜてます。他にもクロムとか混ぜてます。で、この炭素比率を上げると固くなるんです。それがハイカーボン。ハイ(高い)カーボン(炭素)ってこと。焼き入れもしてるのでとっても頑丈な刃物ってことなんです。
もし炭素が少ないとどうなるか?鉄が多くなるので相対的に柔らかくなっちゃいます。もしもまかり間違ってピーラーの刃をナイフで研いじゃったりすると、、、ピーラーの刃が負けちゃって、刃先が死にます(←そうやって砥ぐっていう人もいるけど、間違いです)w。
・刃先が丈夫・・・鋭角だと弱いです。鈍角になれば強いです。なので、鈍角だと長切れします。ただし、注意が必要なのは、鈍角にしちゃうと素材に刃が入りにくくなるってところ。これを防ぐために、角度を変えているんですね。
衛生対策もNEWプロピーラーが「いいね!」
ま、この図は明瞭ですね。ピーラーってその辺に置いちゃいますよね。そすると、その刃がどこかに接したり、取っ手がどこかに接したり。ま、潔癖な話かもしれませんが、、、万が一ばい菌がいたら広がります。そう考えると、このデザインはなかなか優れもので「いいね!」なんですよね。
取っ手のデザインでNEWプロピーラーを世界最強にしました
最後の取っ手のデザイン。先の刃物とか衛生対策なんてちっちゃい話です。この取っ手のデザインが決定的にNEWプロピーラーを世界最強にしちゃってます。その理由を説明しますね。この写真、左が通常のピーラーの使い方。この時に力学的に何が起きているかっていうと、作用と反作用の法則。ピーラーの刃先を素材に押し当てててるんだけど(黒)、その反作用で素材から反力を受けちゃってます(赤)。ま、法則だから仕方ないっす。
で、厄介なのが右側のへたくそがやったときのピーラーの使い方。とくに刃幅が広いピーラーだと、こうなっちゃうの。で、その時に起きちゃう現象が極端に言うとこんなかんじ。
・右側の端のほうばっかり力がはいって、でもその反作用が返ってくる。
・すると、中心の線に対してバランスしないから、回転する力になっちゃう
・回転を止めようと必死に頑張る、右の親指君。
・握力と指力がなくなってきて、ツル、右の親指君。
で、ここからがポイント。てこの原理っていうものがある。力点・支点・作用点のあれw。例えばドアノブ。小さいノブだと回すのが大変。大きいと楽。レバーの取っ手だともっと楽。中心に対して遠いところで力をかけちゃえば、小さな力で回せちゃうってやつ。
ま、ここまで書いて結論はさらりと書きますが、、、取っ手がより大きいNEWプロピーラーは疲れにくいです。ってことで、NEWプロピーラーが世界最強のピーラーってことにしました。
それにしても、貝印さんはどうしてSELECT100の取っ手のデザインを匠創にもってこなかったのか?っていう話です。気になるw。
いつも長文・駄文におつきあいくださりありがとうございます!
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はじめまして。
返信削除先日匠創のピーラーを購入するにあたって、貝印に鋼材の種類を聞いてみました、
するとsus410を焼入れして(というか通常は焼入れして使うでしょう)使っているとのことでした。
和田商店には、この間のテレビ出演で大変お忙しいとおもったので聞くのは遠慮しましたが、おそらく同レベルの鋼材だと思います。
贈答用に購入したため封を開けられず、刃付けの差異は確認できませんでした。
ピーラーの研ぎに関してですが、うすーくて固いものにヌメ革の裏側が表にくるように貼り付けて、そこに青棒という研磨剤を擦りつけて、刃の隙間に差し入れて刃先を整えてみたらどうでしょう。
いわゆる革砥ですね。革砥だったらそれほど研ぎの角度気にしなくていいとおもいますし。
砥石の欠片や角を使って研ぐ方がいるみたいですが、刃角を変えてしまうので利器にとって致命的かと。