
ってことで、この4ブランドの製品を5回にわたって徹底比較して最強の中の最強を決定しちゃいます。前回に引き続き、第4回目では4つの製品について、熱源対応を徹底比較しちゃいます。
(関連記事のご紹介)ストウブ、ル・クルーゼ、シャスール、バーミキュラの徹底比較を5回にわたって説明してます。
第1回:4つのブランドは育ちが違う!
第2回:見た目から製造工程まで23項目徹底比較だ!
第3回:調理方法10番勝負!
第4回:対応熱源10番勝負!←イマココ!
第5回:サイズ・容量・重量・価格を徹底比較!
(参考記事のご紹介)
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0. 鋳物ホーロー鍋の熱源対応10番勝負
ストウブ、ル・クルーゼ、シャスール、バーミキュラのこの4製品はどれも外部から熱源を受ける分には問題ないです。くわえてIHのように鍋自体が発熱することも問題ないです。んがしかーし!2つだけNGがあります。それは、・電子レンジ、ダメ、ゼッタイ
・樹脂製のつまみ、耐熱温度、注意
ま、今更ながら、って感じがする方もいらっしゃると思いますが、まずはこの10本勝負の白黒をつけましょう!
で、これだけじゃ終わらせないところがこの「徹底比較」。これからこの10本勝負の熱源に対して、それぞれの熱源の特徴をご説明しますね。みなさま、この内容をご理解いただいて、正しい鋳物ホーロー鍋ライフをお過ごしくださるとうれしい限りです。
1. ガスコンロ

ま、ガスコンロを使うときの注意としては、強いて言うなら火力の調節です。鋳物ホーロー鍋は弱火が鉄則です。大口のハイパワーのガスコンロを使うときは火の調節にくれぐれもご注意くださいね。早く温めたいからって、強火でガンガン熱しちゃうと、焦げ付きのもとになっちゃいますよー。
あ、ちなみに世界で一番セレブなガスコンロといえば「ガゲナウ」です(この写真はガゲナウじゃないです)。キッチンのリフォームを考えている方は選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうかしら?



2. IHヒーター

IHって、「Induction Heating」の略で「電磁誘導加熱」とか略されたりします。磁性体の金属だったらOKで、早い話が鍋底に磁石がくっつけばOKです(厳密にはステンレスの一部で非磁性でもOKです)。逆に、非磁性対金属のアルミ・銅・陶器(土鍋とか)・ガラスなんかはダメです。あと、そこが丸い中華鍋もダメです(orz)。
で、IHを使うときの注意としては、小径の(ちっちゃい)鍋です。IHってヒーター側に電磁誘導させるためのコイルが埋め込まれているのですが、そのサイズが大きいと小さい鍋(10cmとかね)を使うときに電磁誘導できなくなっちゃうんです。IHクッキングヒーターのコンロの(さらにその中のコイル)の直径より大きいお鍋を選びましょうね。
ちなみに、IHでセレブなコンロといえば、これまた「ガゲナウ」です。つまみ、取れます。ショールームで見たときにぐっときました(鬼嫁がw)。



3. 電熱器、電熱コンロ

電熱器は、抵抗(蚊取り線香みたいなグルグル)に電気を流して発熱させるんです。鍋からしてみれば、他人が勝手に暖めてくれるわけですからもちろん問題ありません。



4. ハロゲンコンロ

冬場に使うストーブの種類の「ハロゲンヒーター」と原理は一緒。電気を抵抗に流して熱くして、その熱を鍋に伝えるという仕組みです。見た目で温度がわかりやすいっていう特徴があります。あと、電熱器と同様にやけどしやすい、って特徴もw。
最近はもう販売してないみたいですねぇ~。



5. オーブン

・ストウブ ・・・真鍮にステンレスめっき、耐熱250度
・ルクルーゼ ・・・樹脂、耐熱190度(別売りステンレスつまみは230度
・シャスール ・・・樹脂、耐熱200度
・バーミキュラ・・・ステンレス、300度
ルクの樹脂製のつまみ(黒のつまみ)の耐熱温度は190度。シャスールは200度です。つまり、それ以上の温度で焼くときは・・・フタしないほうがいいです。ルクはアクセサリーでステンレスのつまみを売っているのですが、こちらの耐熱温度は230度らしいです(ルクショップ店員さんに確認してきましたー)。一方で、ストウブとバーミキュラはともに金属製のつまみです。ストウブは250度、バーミキュラは300度って言ってますが、ぶっちゃけ何度でも大丈夫です(ルクもステンレスにすれば大丈夫!)。一般のオーブンは350度くらいが限界なので、金属つまみなら限界までいけますw。
ちなみに。オーブンといえば最近はウォーターオーブンですね(業務用は昔からウォーターオーブン!)。でも、それ以外にも、単純にヒーターだけがあるもの(オーブントースターとか)や、ヒーターの熱を循環させるもの(コンベクションとかいう)もあります。ウォーターオーブンの優れている点は、水蒸気の対流で熱を伝えるのですが(ここは空気と同じ)、水蒸気が素材や鍋に触れて水に戻るときに「凝縮熱」を発します(←これが決定的に違う)。100度以下のものを100度に温めるスピードは、ウォーターオーブンのほうが圧倒的に早いんですよ!でも、100度以上になると温度上昇のスピードは熱風式のオーブンとほとんど変わりません。



6. 窯

ま、窯をお持ちの方なんていらっしゃらないでしょうが、もしかしたら僕もいつかピザ窯を作るかもしれないのでちょっと調べておきました。ピザ窯って、オーブンの温度をさらに上回る450度とか500度まで行けます(摂氏ですw)。ま、窯の構造的な断熱を考えると納得ですわね。ピザが3分で焼けるっていうのが魅力なんですよねー、ほしい!
って思ってたらありました。10万円でおつりが来るなら・・・鬼嫁説得ですなw。



7. 七輪

七輪は普通だと、中に墨を入れて燃やして、上に網をおいてその上に素材を乗せて焼きますよね。火に加えて、遠赤外線で素材を熱します。七輪といえば、石川県産の珪藻土の切り出しの七輪(真鍮で巻いてる)が逸品ですよ。サンマと焼肉は七輪で炭火焼きで食べるのがおいしいですよねー。 あ、ちなみに。遠赤外線って実は電磁波の一種で赤外線のうち3~1000ミクロン程度の波長の電磁波を「遠赤外線」なんていうんですよ(って、どうでもいいかw)。で、遠赤外線は実は表面で吸収されて熱に変わっちゃうので、内部まで浸透しません。「遠赤外線だから中まで火が通ります!」なんてのは科学的に全くの嘘なのでご注意を!



8. ストーブ

ストーブでの利用はこの4製品ともに明記してません。んが。もちろん大丈夫です。ってか余裕。ただし、どの製品も空焚きは注意してくださいね。鍋にやさしくないので。ストウブとバーミキュラは多少の空焚きは平気なのですが、ルクとシャスールはやらないように!



9. 直火・たき火w

注意することは、ただ一つ。火の始末はお願いしますねw。



10. 電子レンジ

電子レンジって、マグネトロンっていう装置でマイクロ波を発生させて、そのマイクロ波を素材にぶつけて素材を振動させることで素材が発熱するっていう加熱調理なんです。うん、わかんないですよねw。ま、わかんなくてもいいんです。
で、ポイントは、マイクロ波って金属を通過しないってことです。跳ね返されちゃうんです。鋳物ホーロー鍋に素材を入れて電子レンジをやったところで、素材にとってみれば鋳物ホーロー鍋のバリアがあるので無敵w。全く効きません。
おまけに、下手したらスパークします。雷現象です。で、このスパークの良くないことは、下手したら電子レンジ(のマグネトロン)が壊れちゃうんですよね。あと、金属製のつまみでスパークしたら、、、焦げます。落雷ですw。
ということで、いつもはとっても便利な電子レンジですが、鋳物ホーロー鍋でレンチンするのはやめましょうね。レンチン、ダメ、ゼッタイ!



11. 対応熱源10番勝負の採点結果を発表します!
ブランド | STAUB | LE CREUSET | CHASSEUR | VERMICULAR |
---|---|---|---|---|
製品名 | ピコココット ラウンド |
ココット ロンド |
ラウンド キャセロール |
オーブンポット ラウンド |
イメージ |
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採点結果 | 18点 | 16点 | 16点 | 18点 |
対応熱源10番勝負の結果、1位はストウブとバーミキュラで同一首位、2位を飛ばして、3位がル・クルーゼとシャスールで同一三位でした。(✔2点、✔と×は1点、×は0点で単純加算採点)
とはいえ、これだけじゃつまらない。ストウブ、ル・クルーゼ、シャスール、バーミキュラの徹底比較を5回にわたって説明してます。のこすはサイズ・容量・重量比較。お目当ての製品をちゃんと見極めて購入してくださいね!
第1回:4つのブランドは育ちが違う!
第2回:見た目から製造工程まで23項目徹底比較だ!←イマココ!
第3回:調理方法10番勝負!←次ココ!
第4回:対応熱源10番勝負!
第5回:サイズ・容量・重量・価格を徹底比較!
(参考記事のご紹介)
STAUBを激安で購入するおすすめのショップと方法・・・あるます
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いつも長文・駄文にお付き合いくださりありがとうございます!
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