作者のルーツは?
~僕は機械屋なんです~

人間ってその人の育ちが表に現れちゃいますよね。ちゃんとした育ちの人って大人になってもしっかりしてる。ダメな育ちの人って大人になってもやっぱりダメ。人間って変われるようでいてなかなか変われない生き物なのかもしれませんね。ね、鬼嫁(届かない呼びかけ)。

僕の育ちは機械です。幼少のころから機械が大好きだったみたいで。で、高校とかで一番好きな科目は「物理」ってんで。で、大学に入ったら「機械」ってんで。会社に入っても「機械」ってのをやってました(その会社は辞めてしまいましたけど)。

今日は僕の機械の属性についてご紹介させてもらいますね。

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僕は機械の気持ちがわかるんですw

僕は大学時代に機械工学なるものを学んでるふりをしてましたw。この機械工学って世界。男臭くてメカくさいです。鉄や油ととても近く、ITや料理とはほど遠いです。大学の4年間は、鉄と油にまみれながら、男臭くてメカくさい学生生活を送ってきたわけです。ある意味、僕は機械でできているといっても過言ではありません(←いや、過言です)。

機械っていろんなところで使われているんですよね。乗り物でいうなら、

・自転車とか(持ってないけど)、
・バイクとか(持ってないけど)、
・車とか(持ってないけど)、
・電車とか(持ってないけど)、
・飛行機とか(持ってないけど)。

キッチンでいうなら、
・冷蔵庫とか(持ってる!)、
・電子レンジとか(持ってる!)、
・コンロとか(持ってる!)、
・圧力鍋とか(持ってる!)、
・フライパンとか(持ってる!)、
・包丁とか(持ってる!)。

で、僕、こんな機械のこと、いっぱい勉強したことになってます(←一応卒業w!)。材料のこととか、力学のこととか、熱のこととかが、機械にまつわることは一応知ってることになってます。もうちょっと言うと、理論をなんとなくわかってるんです。そんな僕ったら、なんと、機械の気持ちがわかるんです。


ま、もちろんある程度でしかわからないですけどね。身の回りの人々の気持ちをわかりやすさで100位までランキングするとこんな感じです。機械は2位です。

1  .自分の気持ち
2  .機械の気持ち
3  .息子怪獣の気持ち(だいたい「腹減った」)
    ~(中略)~
99 .祖母の気持ち(ぼけててわからん)
100.鬼嫁の気持ち(僕がわかってないことだけはわかる)

料理道具ってシンプルだけど機械です。理論あるます。

そんな僕が思っていることがあるんです。

料理道具ってシンプルだけど機械なんですよね。

あ、これちょっと違うな。「おいおい!包丁が機械かよ!?」って、ほんとの機械屋さんにお叱りを受けちゃいそうです。「包丁は凶器なんだよ、ゴルァ!」って鬼嫁から脅されそうです。なので。。。ちょっと訂正をば。

料理道具って機械の理論がいっぱい詰まってるんですよ。

あ、これなら結構しっくりします。包丁の材料(鋼?ステンレス?)や形状(菜切り?出刃?)に応じて、切る素材や切り方を変えますよね。それは、材料とか力学の理論が裏側にあるんです。で、この裏側にある理論ってやつが僕の心をつかんで離さないんです。

僕が萌える瞬間は理論を形にした製品に出会えたとき

料理道具に対して僕が萌える瞬間があります。それは、「理論を形にした製品に出会えたとき」。この瞬間を探しまくって早くも15年が経過しちゃいました。

僕は、このブログで、今までに出会った素晴らしい製品を皆さんにご紹介できればなぁ~なんて思ってます。それに加えて、皆さんに裏側の理論をご紹介することで。皆さんの毎日の料理や、料理道具を選ぶときの参考になる情報を提供できればなぁ~って思ってます。

皆さん、僕が萌える瞬間におつきあいくださりありがとうございます。応援よろしくお願いします。

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11 件のコメント :

  1.  色々部品があるが金属や鉄鋼材料同士が油を介して摩擦し合うのが、いまも昔も機械の実態。こういった技術をトライボロジーというのだが、そのなかでも境界潤滑技術というのが理論は確立せず摩擦損失の主な元凶であるにもかかわらず、研究者も少なく、理論がないため色々な材料同士を実験的に摩擦させるだけ。しかも実機試験とラボ実験の乖離などもあり、無用の長物扱いをされかねない中途半端な技術分野ともみられていた。
     材料技術が無いとティアワンの資格がないというが、その材料技術とはという問いを抱いて、玉ねぎの皮むきのようなことを何層にもわたり中心部分にはトライボロジーという、無気力な技術者がいるというのが実態だ。
     この形勢一変する、島根大学客員教授の久保田博士らが
    提出した炭素結晶の競合モデルというのはこの事態を一変させるもので、「半世紀に渡りトライボロジストが見続けていた夢」とまで評されている。今後の活躍が大いに期待される。

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  2.  現在の機械構造材料の最大のネックは摺動面。
    いくら機械的特性(材料強度・硬さ)が高くても、材料というものは摩擦に弱い。
    そのため潤滑油が存在する。しかしながら、それでも弱いので
    コーティングをする。
    しかし、日立金属が開発した自己潤滑性特殊鋼SLD-MAGICは
    コーティングレスで摩擦に強いことが特徴。そのメカニズムは
    潤滑油と鉄鋼材料が相互作用を起こし、グラファイト層間化合物
    という高性能な潤滑物質を作るためであることが、日立金属技報
    2017で公表された。
     これにより機械部品の設計は小型化され、摩擦損失と軽量化の同時
    解決が見込まれ、低フリクションによる自動車の燃費向上に大いに寄与することが期待
    されている。
     by トライボシステム展望

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  3.  やっぱり産業機械の国の競争優位性は境界潤滑をどう制御するかにかかっていて
    ドイツ車のダウンサイジングの嵐も、結局ピストンピンにDLCだった。しかしこれは違う。潤滑システムを見直せと言っている。自分の担当の部品だけに固執して表面硬度
    をガンガン上げて、相手材を破壊したり、循環システム全体にナノダイヤをまき散らすのは良くないといっているのだ。つまりドイツ方式の部分最適化ではなく全体でドイツを上回るエンジンを作れる展望を示しているのだと思う。

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  4. 日立の社会イノベーション戦略が見えてきた。驚くのはハード面で
    あり、ベアリング構造の産業インフラをナノ結晶へ置換し、摩擦損失を30%減らすというものだ。CCSCとかGICとかでてくるが詳くは、いかのURLの特殊鋼の論文を参照されたし。

    http://www.hitachi-metals.co.jp/rad/pdf/2017/vol33_r03.pdf

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  5.  ハイブリッドは長い。ゆえに内燃機関の道のりも長く激しい技術開発が待っている。その時代の幕開けにぴったりの、パラダイムシフトといえるのではないか。

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  6.  機械工学の本質とはなにか?それは統合力であると思う。細かなことを知らなくても何がボトルネックかということを自覚し、時にはチャレンジすることだ。そのキモとなるパラメータの限界はおおむね材料の耐久性にあったりする。
     この材料は一つの大きな可能性を示している。機械をなぜ小さくできないのかという原理を明確化した。原因が分かればここに勢力を投入しさらなる高みを求められる。地球環境に対する真水の直球勝負がこれから始まる。

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  7.  博士はダイセルという化学メーカーの首席技師としてトライボシステムを開発するようですね。

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  8.  この理論の反響が凄いところは、ガンダム級の巨大ロボットを開発できる展望を示したからである。これで事実上日本の科学技術力は世界一となった。

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  9.  それでか~。姫路あたりがそわそわしているのは。

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  10.  ポリプラスチックス社のジュラコンと摺動特性の相性がいいらしいです。

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  11.  ダイセルは最近凄いですね。

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